2012年02月08日
嘘から出た誠-Secondlifeに関して-



嘘から出た誠-Secondlifeに関して-
「嘘から出た誠」というのは、イギリスの小説家Oscar Wildの有名な劇作 Importance of Being Ernest(真面目が大切)
の邦訳名です。(=岩波文庫/岸本一郎訳)
Secondlifeの悪い一面について、インターネットでアメリカのサイトに書いていると「聞いていた」が、最近偶然そのサイトにたどり着き読んでみる機会があったので、その内容や、私自身のこれまでほぼ5年間の体験と照らし合わせて考察をしてみたいと思います。
5 Worst Websites TIME
http://www.time.com/time/specials/2007/article/0,28804,1638344_1638341_1633628,00.html
Secondlifeについての記述は、次の通りです:
We're sure that somebody out there is enjoying Second Life, but why? Visually, this vast virtual world can be quite impressive, but it's notoriously slow to load (it runs on free software you have to download) and difficult to navigate, even with a broadband connection. You interact in the space through an avatar, but creating and personalizing this animated representation of yourself is tedious. Movements feel clunky, and there can be a terrible lag. As on many sites, there's a learning curve for novices, but Second Life's is simply too steep. And there are crazy people around every corner — disruptive types who spread graffiti and get in your way and throw you off your groove. Fans praise Second Life as a virtual hangout where you can meet and chat and buy sneakers and real estate (that's fake stuff for real money) and dance and go bowling and have sex — suggesting that "virtual humans" doing "human things" online in Second Life is somehow less pathetic than, say, cooking Kaldorei spider kabobs or making magic pantaloons in World of Warcraft. The corporate world's embrace of the place as a venue for staff meetings and training sessions does seem to lend Second Life a layer of legitimacy. But maybe it's a case of some CEOs trying too hard to be hip.
Read more: http://www.time.com/time/specials/2007/article/0,28804,1638344_1638341_1633628,00.html
(内容→)たしかにセカンドライフを楽しんでいる人がいるけれども、どうしてでしょうか?
視覚的には、この広大なバーチャルの世界は非常に印象的であるが、しかし悪評高い位にロードするのが遅く、ブロード・バンドの環境でも運用が困難である。アバターによって空間を動いてゆくのだが、あなた自身のアニメーション化した表現物を創造し個別化することは退屈である。動きは、カクカクしているしひどいラグがある。どのサイトでもあるように、初心者に対する学習曲線があるのだが、セカンド・ライフの学習曲線はあまりにも急で厳しいものである。いたるところにクレイジーな
人たち、落書きをまき散らし、あなたの行く手を邪魔し、溝から投げ飛ばすめちゃくちゃな人たちがいる。ファンの人たちは、
人々と出会って、チャットして、スニーカや不動産(=リアルのお金で買うにせの品物)を購入したり、ダンスやボーリングしたり、セックスしたりできる場所をうろつきまわることができると賞賛する-バーチャルな人間が人間的なことをすると言っている。セカンド・ライフに出ることは、Kaldoreiのくものカバブを調理するとか、またはWorld of Warcraft(=ゲームの名前)で魔法のpantaloonsを作るほども悲しくはない。
法人が職員の会議や訓練の集合の場所としてセカンドライフを世界的に包括することは、確かにセカンド・ライフに合法性を
与えるように思えるが、おそらくそれは、情報通であろうとしすぎの若干の最高経営責任者の一例であろう。
*要約すると=
1)Secondlifeの画面が非常に美しく印象的であるがー
*読み込みが遅い
*リアルのお金を使うのに、買えるのはVirtualの実体のない偽物ばかり。
*いろいろの活動も幻の世界の行動である。
*たしかに、この批判は「正しい」と思います。
1)リアルのお金をどれだけ沢山使っても得られるものは「にせ物」ばかり、SIMの土地を買おうが、
服、花、など何を買っても本物ではない。
2)RLの1/10--1/20の価格である。=商品を作るのに大変な時間をかけて作り上げても、せいぜいL$1000--2000位
しか儲けられない。
3)しかし、商品を売るのに必要な土地や店舗を構えるには1ケ月に数千円ー数万円必要である。
4)出会うアバターの友達や恋人もリアルがどういう人であるのかが、わからないし、嘘が多過ぎる。
(=リンデンの規則で相手のリアルについて聞くことはルール違反である)
こうして、SLの悪口めいたことを列挙したが、すべての欠陥をながめて見て、やはり否定できないSLの魅力が浮かんでくると思います。
次回は、そういったSLの欠陥の背後にある美点を書きたいと思います。
フィリス
20120208
Posted by Phyllis at
02:12
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