ソラマメブログ

  

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2012年02月25日

嘘から出た誠-SLに関して-(4)SLの商売について





嘘から出た誠-Secondlifeに関して-(4)SLの商売について

2007年の春、鳴り物入りで、TVやマスコミを通じて宣伝されたのが「セカンドライフ」SLであった。
その頃に、参加した人のうちの一人であるが、わたしも、テレビや本で報道された内容に、随分と
騙されていたように思うー

その頃に、SLをはじめた親しい友達のうちの半数は、すでにSLには出てこなくなったし、たのしく
出没していたSIMの多くも、姿を消したり、名前が変わったりしている。

この1-2週間のうちに、
1)Nipponbashi SIMのとなりのShinsaibashi が 消滅した。
2)その隣にあった Amemura SIMもなくなって、聞いたこともないSIMになっている。
3)さらにそのすこし南の方にある Shinsekai SIMは 4/14には 閉鎖されるらしい。

こういう現象が次々と起こってくる」理由は、やはり、全世界的なEconomic Depression(=経済不況)
であろう。
SIMを借りたいと思う人の数よりも、SIMの数の方が多いということも原因であろう^^

私、あかり的に考えると、セカンドライフにおいては:

1000円のお金をもうけるのに、10000円の経費が必要である=このことは、セカンドライフでは
いたるところで経験されている事例であるー

わたしが、或るSIMでお店をたたんでいたら、「話かけてきた」男性が言っていたのであるが、
ほとんどすべてのお店の「現状」であるとのことであった。

To open a shop or not to open a shop、 that is a question.「店を開くかどうかが問題だ←シェクスピアばりの
言葉を発して、頭を抱える人が多いはずでしょう!

また、自分が「SIMの経営」をしているので、いろんなSIMを訪問して、SIMの土地代について、調査・研究をしているのだけれど、先日次のようなSIMを見つけたーー
*すごく安くて、そこでは1PRIM=1.6 L$であった。
そのFULL SIMでは、SIM全体の15000 primを貸してもL$24000 =8888円にしかならない。
しかし、そのSIMの所有者は、$295 USドルを払わないといけない。$1=80円と考えると、$295 USD=
23600円であるから、差し引き14712円の赤字である1年間にすると176544円の損失であるー
その損失が、SLの楽しさと「差し引き」して大きいのか、小さいのかは、各人によって大きく評価が分かれるところでしょう。



20120223
フィリス

  


Posted by Phyllis at 00:24Comments(0)

2012年02月11日

嘘から出た誠-Secondlifeに関して-(3)両刃の剣




嘘から出た誠-Secondlifeに関して-(3)両刃の剣

Secondlifeにおける一番の問題は、次の点です:

*Secondlifeにおいて、Linden Laboは、参加登録をしたあと、すぐ行ける場所に、Freebieのshopを配置して、初心者が、アバターのskinや、服や他のすべてのものを「無料」で調達できるようにしています。
*この程度は、良いとしましょうーー
*しかし、今はFreebieを個人のレベルで、すべて無料とか、L$10-L$25くらいの、限りなく無料に近い価格で売っているお店や、
数百リンデンはするような商品が、LBやトレハンで入手できるので、お金を使ってShoppingなんてしないわー」という人がいっぱいいます。

*しばらく前にAvinationという別のGRIDに初めてデビューして遊んでいたときに、自分で作ったGESTUREなどを、すべて無料で
お店に出していたら、AVNの「幹部」の人から、注意を受けました=
つまり、salesのPromotion=販売促進のために、無料の商品を2-3点お店に並べるのは、認めるけど、全商品を無料にすることは認めないというお話でした。とくにfull permissionにすることは厳禁である」ということでした。

これは、両刃の剣である」と思います。

*SLのように「無料の商品」が多いと、Secondlifeでは、1円もリアルのお金を使わない」という人がいっぱいとなります。

*だから、モノづくりをする人が、「多くのモノを作っても売れません」、
*リンデンは、ゲームをする人の分母を多くして、経営上で、このゲームが「爆発的に流行っているという形を取りたいんだと思いますが、長い目で見ると、それは自殺行為に等しい。
*ものが売れなければ、SIM経営や「ものづくり」する人は、早晩やめてゆきます。

*1円も使わない人を増やすよりは、100円ー1000円を使ってくれる会員を増やす方が良いと思います。
*そうしないと、SLは、閉鎖を余儀なくされるでしょう。

続く

20120211
フィリス



  


Posted by Phyllis at 18:32Comments(0)

2012年02月09日

嘘から出た誠-Secondlifeに関して-(2)




嘘から出た誠-Secondlifeに関して-

昨日は、インターネットで見かけた「いわゆるSLについての悪評を列挙して、考察を試みました。

*この間まで、仲良く付き合っていた友達が、またひとりまたひとりと姿を消して行くのは、寂しくて悲しいことであるし、耐え難いことです。
*しかし、いま「参入」しないと「乗り遅れますよ!」とはやし立て、企業や個人にSLへの参加を促した人たちの「お話」は、嘘だったし、今のような状況を生み出したと思います。
*自分で「土地を買ったり、借りたりしない人は、参加するのも簡単だけれども、辞めるのも簡単ですぐやめてしまいます。

さて、こうしてSecondlifeの悪口めいたことを列挙してきましたが、その全ての欠点を見極めた後に、やはり否定できないSLの魅力が浮かんで来ると思います。

1)やはり、どう見ても他のゲームと比較してSLのアバターは圧倒的に綺麗。
2)2007年にSLが日本に進出して、企業が出資して土地の投機や土地ころがしで、お金が儲かる」というのは嘘であることが判明したけれども、「個人レベル」でSIMをもって楽しむ程度では差支えがない。
3)「ものづくり」によってお金もうけ」はできない」ことが判明してきたが、土地をもって、プリムを気にしないで「ものづくりしたり、親友や恋人と過ごすことはとってもたのしいことです。
*アバターの背後にいる人が、誰であってもリアルのことが「なぞ」であればあるほど、SLは楽しい!
*「バーチャル」のアバであっても、その背後にいる人の『誠意」や『熱気」は伝わるし、真実味のあるひとであるのか、暖かくてやさしい人であるのかがよくわかる
*リアルのことが分かるとその魅力はとたんに失せてしまう。
*このことはリアルの世界と同じである。ある程度未知の部分があればあるほど恋人の魅力は大きくて維持してゆくことができる。

*私がSLを始めたころに、SLに参加した理由はこういうことである=
*そのころ大学を卒業して、しばらく使っていなかった英語の会話力を磨くために外人の元大学の先生に個人レッスンを受けていたのだが、月謝が30000円/月であり、しかも週一回1時間であった。SLだと外人とChatをして毎日練習できるし、ずっと効果的だろうと思った。
*その通りであった。SLをはじめて1ケ月くらいでSL結婚した外人(ドイツ人でしたが)と毎日英語で話して、いろいろ教えてもらったけれども、すごく勉強になった。
*英語だけでなく、第二語学であったドイツ語も上手になった。

したがって、メインランドで土地代を払ったりしても、それに見合うだけの英語会話力やドイツ語の会話力の向上があった。

具体的に言うと:
1)英語力/実用力が向上して、英語国民と十分わたり合えるようになった。
2)何回も英米の人と「ケンカ」して、ケンカに勝てるようになった。(=英語での「ケンカ」のテクニックを学んだ=
(=言葉の使い方で、ある一線を越えた言葉の使い方をするとケンカになるんだが、それが、どういう表現であるのかが分かるようになった)
3)英語を話している人が男性なのか、女性なのかが分かるようになった。
4)相手の年齢も分るようになった。
 (=例えば、14歳とか15歳なのに偽って「成人」といっている人がいる)
5)SLANG(=俗語)や話ことば特有の表現も覚えることができた。
 (例えば、you guys--(=guy=男の子)だが、このyou guysは女性を含んでいても、君たち」皆さん」の意味になる)

*次にSLでフラストレーションを感じること」なしにゲームを楽しむには、それ相応のSPECのPCが必要である」ということだる。SecondlifeのViewerは、日々進化して行くので、いつでも最新のSPECを持ったPCを持つことが望ましいー
Version-UPした」というのでDownloadしたら、いっぺんにアバが煙になって、なかなか姿が現れない」ような状態になってしまう。UPDATEされるごとに、Graphic BoardやCPU、そうしてMemoryには最新式のものが要求されるー
したがって、Secondlifeというものは、とっても高価なHOBBYであると言わざるを得ない。
つまり、常に最新の性能をもったPCを用意しないと、自分のアバターはスムースに歩いたり走ったりできない」ということである。1-2年ごとにPCもgrade-upしないと快適にプレイできなくなるということを意味している。

6)予期していたことであるが、SL技術をあまり熱心に学んで本当にできるようになるにしたがって、SLの楽しさ/面白さは減ってしまう、あるいはなくなってしまう。
*つまり、1つか2つの部分で「ものづくり」してもいいが、「なんでもできるようになる」のは考え物である。
*すこし「かじる」のは良いとして、「何でもできるようになる」のには大きな危険性が潜んでいる。
将来の楽しみとして、1つか2つの「未挑戦」の部分を残しておくほうが良い。

*最後に、この4年間にいろいろとやってきて、ほかのすべてを放り出して熱中してきたSLであり、金銭的には数百万円も使ってきたのであるが、すごい収穫もあった=

大学時代に、第二専攻して4年間も学んだのに忘れていたドイツ語もDeutschlandのSIMへ大胆にも行って、『ドイツ語しか話せない」ドイツ人とも結構会話を楽しめるようになった」ということである。
とくにSie(=丁寧な「あなた」という言い方)ではなくて、du(-汝、お前)(=親しい人だけで使う表現)を使って話すことにも慣れたことである。
Bist du da?(=いる?)とか、Wie geht's?などといった「くだけた」言い方もできるし、使えるようになった」ことである。
『ごめんなさい」もEntschuldigen Sie以外に Entschuldigungもあるとか、「またね」がBis Bald!とかが自由に使えるようになったことである。Wie spaet ist es in Deutschland?(=Wieviel Uhr ist es in Deurschland?「 ドイツでは今何時ですか?)とかも同様である。
まだ、まだ『ひよっこ」のドイツ語であるけれど確実に進歩しているー
もうすぐ『ドイツ旅行』できるのではと思っている。

フィリス
20120209
  


Posted by Phyllis at 23:54Comments(0)

2012年02月08日

嘘から出た誠-Secondlifeに関して-










嘘から出た誠-Secondlifeに関して-
「嘘から出た誠」というのは、イギリスの小説家Oscar Wildの有名な劇作 Importance of Being Ernest(真面目が大切)
の邦訳名です。(=岩波文庫/岸本一郎訳)
Secondlifeの悪い一面について、インターネットでアメリカのサイトに書いていると「聞いていた」が、最近偶然そのサイトにたどり着き読んでみる機会があったので、その内容や、私自身のこれまでほぼ5年間の体験と照らし合わせて考察をしてみたいと思います。
5 Worst Websites TIME
http://www.time.com/time/specials/2007/article/0,28804,1638344_1638341_1633628,00.html

Secondlifeについての記述は、次の通りです:
We're sure that somebody out there is enjoying Second Life, but why? Visually, this vast virtual world can be quite impressive, but it's notoriously slow to load (it runs on free software you have to download) and difficult to navigate, even with a broadband connection. You interact in the space through an avatar, but creating and personalizing this animated representation of yourself is tedious. Movements feel clunky, and there can be a terrible lag. As on many sites, there's a learning curve for novices, but Second Life's is simply too steep. And there are crazy people around every corner — disruptive types who spread graffiti and get in your way and throw you off your groove. Fans praise Second Life as a virtual hangout where you can meet and chat and buy sneakers and real estate (that's fake stuff for real money) and dance and go bowling and have sex — suggesting that "virtual humans" doing "human things" online in Second Life is somehow less pathetic than, say, cooking Kaldorei spider kabobs or making magic pantaloons in World of Warcraft. The corporate world's embrace of the place as a venue for staff meetings and training sessions does seem to lend Second Life a layer of legitimacy. But maybe it's a case of some CEOs trying too hard to be hip.

Read more: http://www.time.com/time/specials/2007/article/0,28804,1638344_1638341_1633628,00.html

(内容→)たしかにセカンドライフを楽しんでいる人がいるけれども、どうしてでしょうか?
視覚的には、この広大なバーチャルの世界は非常に印象的であるが、しかし悪評高い位にロードするのが遅く、ブロード・バンドの環境でも運用が困難である。アバターによって空間を動いてゆくのだが、あなた自身のアニメーション化した表現物を創造し個別化することは退屈である。動きは、カクカクしているしひどいラグがある。どのサイトでもあるように、初心者に対する学習曲線があるのだが、セカンド・ライフの学習曲線はあまりにも急で厳しいものである。いたるところにクレイジーな
人たち、落書きをまき散らし、あなたの行く手を邪魔し、溝から投げ飛ばすめちゃくちゃな人たちがいる。ファンの人たちは、
人々と出会って、チャットして、スニーカや不動産(=リアルのお金で買うにせの品物)を購入したり、ダンスやボーリングしたり、セックスしたりできる場所をうろつきまわることができると賞賛する-バーチャルな人間が人間的なことをすると言っている。セカンド・ライフに出ることは、Kaldoreiのくものカバブを調理するとか、またはWorld of Warcraft(=ゲームの名前)で魔法のpantaloonsを作るほども悲しくはない。
法人が職員の会議や訓練の集合の場所としてセカンドライフを世界的に包括することは、確かにセカンド・ライフに合法性を
与えるように思えるが、おそらくそれは、情報通であろうとしすぎの若干の最高経営責任者の一例であろう。

*要約すると=
1)Secondlifeの画面が非常に美しく印象的であるがー
  *読み込みが遅い
  *リアルのお金を使うのに、買えるのはVirtualの実体のない偽物ばかり。
  *いろいろの活動も幻の世界の行動である。
*たしかに、この批判は「正しい」と思います。
   1)リアルのお金をどれだけ沢山使っても得られるものは「にせ物」ばかり、SIMの土地を買おうが、
     服、花、など何を買っても本物ではない。
   2)RLの1/10--1/20の価格である。=商品を作るのに大変な時間をかけて作り上げても、せいぜいL$1000--2000位
     しか儲けられない。
   3)しかし、商品を売るのに必要な土地や店舗を構えるには1ケ月に数千円ー数万円必要である。
   4)出会うアバターの友達や恋人もリアルがどういう人であるのかが、わからないし、嘘が多過ぎる。
    (=リンデンの規則で相手のリアルについて聞くことはルール違反である)

こうして、SLの悪口めいたことを列挙したが、すべての欠陥をながめて見て、やはり否定できないSLの魅力が浮かんでくると思います。

次回は、そういったSLの欠陥の背後にある美点を書きたいと思います。

フィリス
20120208

 

   


Posted by Phyllis at 02:12Comments(0)